自分が苦手な問題だけを整理した「間違いノート」は、効率的に勉強するためには欠かせないツールです。
なぜなら、合格や高得点への近道は、苦手な問題を繰り返して解けるようにすることだから。
でも、間違えた問題を書き写したり、解く時のポイントや周辺知識をまとめるのって、時間もかかるしめんどくさいですよね。
そこで今回は、市販の問題集や過去問を利用して簡単に作れる「間違いノート」の作り方をお伝えします!
間違いノートに必要なのは5つ!
まずはじめに、間違いノートを作るときは、
- 間違えた問題の問題文が書かれている
- 問題の解答と解説が書かれている
- 正解するために使う知識やポイントが書かれている
- その問題に関係する教科書や参考書のページ数が書かれている
- 解けるようになった問題は、簡単に区別出来て除外出来る
という5つのルールを守りましょう!
そして一番のポイントは、問題集や過去問自体を、自分用の間違いノートにしてしまうこと。
それでは、問題集や過去問を利用した間違いノートの作り方を具体的に説明していきますね!
①間違えた問題文が書かれている
そもそも間違いノートを作る目的は、苦手な問題を繰り返し解いて正解出来るようにするためなので、問題文は必ず必要です。
当然ですが、問題集や過去問には問題文が書かれていますよね。
つまり、問題集や過去問自体を利用すると、
- 自分で問題をノートに書き写さなくて良い
- コピーしてノートに貼る必要がない
等のメリットがあり、時間の節約が出来ます。
試験直前期の時間はとても貴重なので、時短出来るのはものすごく助かりますよ!
②問題の解答と解説が書かれている
苦手な問題を解いた後は、答え合わせをして、なぜその解答になるのかを確認します。
科目によっては解答や解説が長いことも多く、問題文同様、書き写したりコピーしてノートに貼るのは大変です。
しかし、問題集や過去問を利用した間違いノートなら、やっぱり解答も解説も既に載っているんです。中には、分かりやすい図や表が載っているものも。
だから、自分なりの覚え方や不足している解説だけ書き込めばOKなんです。
書き込みの余白が足りない時は、大きめの付箋(ふせん)に書き込んで貼っておくと便利ですよ!いらなくなったらはがせますし、めくって下の字を見ることも出来ます。
③正解するために使う知識やポイントが書かれている
問題集や過去問には、その問題を解くのに必要な知識が書いてあることも多いです。
加えて、関連知識や間違いやすいポイントまで載っていることも。
さらに、自分なりの攻略ポイントや間違えやすい類題等も書き加えると、より充実した間違いノートになりますよ!
ただし、あくまでも間違いノートを充実させることではなく、苦手な問題を解けるようにすることが目的。
次のポイントを参考に、やり過ぎには注意しましょう!
問題を見た瞬間に、正解するためのポイントが思い浮かぶような間違いノートにしましょう!
例えば、次のようなことを書いておくと、かなり効果的ですよ!
- 何を覚えていれば解けたのか
- 何と何の区別がついていれば解けたのか
- どんな考え方が身に付いていれば解けたのか
④その問題に関係する教科書や参考書のページ数が書かれている
問題集や過去問に、最初から関連知識や間違いやすいポイントが書いてあるのが理想的です。
しかし、全部が全部自分の思う通りに書いてある問題集や過去問はなかなかありません。
不足している情報を直接書き足すのも1つの方法ですが、文章量や図等があると時間がかかってしまいますよね。
そこで、関連知識や間違いやすいポイントが書いてある教科書や参考書のページ数をメモしましょう!
複数の教科書や参考書を使っている場合は、どれのページなのかわかるように、「図表p123」のようにメモします。
見たいページを探している時間はもったいないので、1回目は仕方ないですが、2回目以降はすぐ見つけられるようにして、時間を節約しましょう!
⑤解けるようになった問題が区別出来て、除外出来る
先ほども言ったように、間違いノートの目的は苦手な問題を解けるようにすること。
なので、間違いノートに載っている問題でも、解けるようになったら繰り返し解く必要はありません。
ただ、解ける問題かどうかを毎回判断して、解ける問題は飛ばし、解けない問題を解くというのは非効率。
そこで、解けない問題だけに付箋(ふせん)を貼りましょう!
問題集や過去問から少しはみ出すように貼ることで、苦手な問題を見つけやすくなります。
付箋を目印に、解けない問題だけを繰り返し解いていき、解けるようになったら付箋をはがすんです。
解ける問題が増えていくと、付箋が少なくなって達成感も。付箋全てがはがせたら、その問題集や過去問は卒業です。
また、付箋をしおり代わりに使うのも効果的。
写真のように、上からはみ出るように貼れば、前回どこまでやったかすぐにわかるのでオススメです。
しおり代わりに使う場合、何回も貼ったりはがしたりするので、粘着力の落ちにくいポストイットの方がオススメです!
このポストイットは細くて何度も貼り直し出来るので、かなり重宝しました!
間違いノートのよくある質問&疑問
間違いノートについてのよくある質問への回答をまとめたので、参考にしてみてください。
①自分で書き写さないと意味ないって本当?
結論から言うと、問題文や解説を自分で書き写す必要はありません!
学校や塾の先生や先輩達の中には、
- 問題文や解説を自分で書き写した方が記憶に残る
- 問題文や解説をまとめることで、知識が整理されて問題が解けるようになる
等、自分で書き写さないと効果が出づらいと言う人もいます。
でも、問題文や解説は長文なことも多く、長文を書き写す作業自体は単純作業になりがちなんです。
つまり、ある程度の単語のかたまりを一時的に記憶して、それを書き写す作業の繰り返しになり、問題や解説を理解するのではなく、一字一句間違えずに書き写すことが目的になってしまうんです。
書き写す時間があったら、1回でも2回でも解き直し、解説を読んで理解することの方がずっと大事。
間違いノートを作る目的を常に意識しましょう!
②問題集や過去問は重くて、結局持ち歩かなくなるって本当?
確かに、問題集や過去問はそれなりに厚くて重いですよね。
頑張って持ち歩いたとしても、移動中の電車の中等、ちょっとした時にパパッと見れないデメリットもあります。
そこで、解けない問題とその解説が書いてあるページをスマホで写真に撮りましょう!
「苦手克服」のようにフォルダ分けして整理すると、間違いノートを持ち運ぶ必要もなくなり、隙間時間ですら有効活用出来ます。
持ち運ぶことを考えると大変ですが、持ち運ばなくても利用出来る方法もあるので、うまく活用してくださいね!
③新しい問題集に手を付けたら、間違いノートがどんどん増えてしまいそうで心配
問題集や過去問を使った間違いノートを卒業する時は、そこにある問題が全て解けるようになった時。
全て解けるようになるまで、次の問題集や過去問に手を付けないという方法もありますが、演習量を増やすという点では向いていません。
しかし、今使っている問題集や過去問が解けない問題だらけなのに、新しいものに手を付けるのは良くありません。
そこで、今使っている問題集や過去問の苦手な問題が10〜20個くらいになったら、次のものに手をつけましょう。
②の通り、その10〜20個の苦手問題は、写真に撮ってスキマ時間に繰り返しながら、解けるようにしていくと良いですよ。
これで間違いノートも増えないし、演習量も確保できます。
自分に合った勉強法を見つけて、効率良く目標を達成しよう!
苦手な問題を解けるようにするのは、実力アップの近道。でも、苦手なこと程なかなかうまくいきませんよね。
僕は問題集や過去問を利用した間違いノートのおかげで、短期間で一気に実力が伸びました。自分に合った勉強のやり方を見つけられれば、実力は一気に伸びます。
自分に合っている勉強法を見つけるのは大変ですが、色々試してみてしっくりくる方法を見つけてくださいね。