成績アップを目指すうえで、避けては通れないのが”暗記”。
でも、日本史の年号に英単語…と、覚えることがありすぎて、頭がパンクしてしまいそうですよね。
「暗記が苦手で、なかなか覚えられない…」
と、暗記に苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか?
実は”暗記”というのは、覚えるコツさえつかめれば、スルスルと簡単に覚えられてしまうんです✨
そこで今回は、効率良く暗記する5つのコツをお伝えします。
暗記が得意になる5つのコツ
1、身体の器官をフル活用しよう
一つ目のコツは、「身体の器官をフル活用する」です。
暗記というと、
- 覚えたい用語を繰り返し書く
- 単語帳を使う(=眺める)
などの方法で、手や目を使って覚える方法が一般的ですよね。
実は…効率良く暗記をするには、他にも使った方がいい器官があるんです。
それが、「口」と「耳」。
自分の「口」で発音し、その声を自分の「耳」で聞く。
そして、自分の「手」でその用語を書き、自分の「目」でそれを眺める。
そんな風に、暗記したい情報を色んな方向から脳に伝えていくことで、より記憶に残りやすくなるのです✨
例えば、「remember(=覚える)」という英単語を覚えたい場合は、
- 口…「リメンバー」「覚える」と、発音と意味を交互に発音する
- 耳…発音している自分の声を、しっかり聞く
- 手…「remember」と紙に書く
- 目…単語帳や、自分の書いた英単語を眺める
という流れで暗記をしていきます。
また、日本史の文化史で、「曾根崎心中(作:近松門左衛門)」を覚えたいときは、
- 口…「曾根崎心中」「近松門左衛門」と、作品名と著者を交互に発音する
- 耳…発音している自分の声を、しっかり聞く
- 手…「曾根崎心中」「近松門左衛門」と紙に書く
- 目…用語集や、自分の書いた単語帳を眺める
という流れで、作品名と著者を覚えていきます。
繰り返す回数は人によって様々ですが、
- 英単語…最低10回~
- 文化史…最低5回~
は、繰り返した方がいいです。
後ほど紹介する「暗記の”ゴールデンタイム”を活用しよう」というコツと組み合わせると、効果倍増なのでおすすめです✨
2、「脳内スクリーンショット」をするイメージで!
2つ目のコツは、「”脳内スクリーンショット”をイメージする」です。
「スクリーンショット(スクショ)」とは、皆さんもご存知の通り、文字や文章を”写真”として保存するスマホ機能です。
面白かったLINEのやり取りなどをスクショして、友達に送った経験のある方も多いはず。
そんな風に、覚えたい単語や用語を”スクショ”してしまうんです✨
もちろん、それらの保存先は”自分の脳内”。
「そんな、ロボットみたいなこと言わないでよ!」
と思うかもしれませんが、実は、僕の周りにいた”記憶力がいい人”は、皆この方法で暗記をしていました。
つまり、ノートや教科書の丸々1ページを一つの「画像」や「写真」として暗記して、思い出すときも、
「この用語…あの教科書の右上らへんに書いてあった!」
というイメージから思い出すのです✨
もちろん、”脳内スクリーンショット”をマスターするには少し時間がかかりますが、
「このノートをそのまま、頭の中にスクショしよう!」
という意識をするだけでも、記憶の定着度は上がります。
”脳内スクリーンショット”ができるようになるためのコツは、
- 教科書の挿絵や写真、色を意識して見る
- テキストや単語帳は、同じものを使い続ける
の二つです。
①の「教科書・テキストの挿絵や写真、色を意識して見る」は、例え、その挿絵が覚えたい用語に直接関係していなくても、
「この挿絵、変な絵だな~」
ということを覚えていれば、いざというときに、その絵が単語・用語を思い出すきっかけになることがあります。
今まですっかり忘れていたのに、写真を見たり曲を聴いたり…ふとしたきっかけで思い出すことってありますよね。
そんな風に、覚えたい単語にも「ふとしたきっかけ」をたくさん作っておくことが大切です✨
また、②の「テキストや単語帳は、同じものを使い続ける」は、繰り返し見た物の方が、より記憶として定着しやすいからです。
一度しか会ったことない人の顔は忘れちゃっても、毎日会う友達の顔は覚えていますよね💡
受験の時は特に、
「あのテキストも良さそう!あっちの用語集も評判良いな~」
と、色んなテキストに手を出したくなりますが、明らかに使いにくい・評判が悪いものじゃない限りは、なるべく今使っているものを使い続けることが大切です✨
3、先生になったつもりで教えてみよう
3つ目のコツは、「先生になったつもりで教えてみる」です。
僕は大学時代、ずっと塾講師のアルバイトをしていたのですが、何かを教えるのって本当に難しいんです…。
自分ではわかっていたつもりなのに、いざ説明しようとすると、
「これは…あれ?なんだっけ?覚えたはずなのに…」
と、うまく説明ができないこともありました。
そもそも「教科書を読むこと」や「単語を覚えること」と、「他人に教えること」は、求められる知識の深さが全く違います。
通常の勉強で得られる知識度が100%だとすると、他人に教えるためには約120~200%の知識が必要なんです。
だからこそ、先生になったつもりで誰かに教えてみることで、より記憶の定着を強く・深くすることができるのです✨
両親や友達など、聞いてくれる人がいればその人にむけて”授業”をしましょう。
「なんでそうなったの?」
など、授業の途中に質問してくれる相手であれば更に効果的💡
もちろん、聞いてくれる人がいない場合は、自分一人でやっても大丈夫です。
一つ目のコツでお話したように、声に出した方がより記憶に残りやすいですが、声に出さなくても”授業”はできます。
通学途中など、べらべら一人で喋れない時は、”脳内一人授業”をするのもおすすめですよ✨
4、ストーリーを意識して、感情移入しよう
4つ目のコツは、「ストーリーを意識して、感情移入する」です。
例えば日本史で、
新たに田を開墾したら、三世代のうちは個人所有にして良いとする法律
とだけ、ひたすら繰り返して覚えるのは大変ですよね。
それに対し、
「当時の日本は、『男子ならこの位』『女子ならこの位』と、決められた広さの田んぼを国から借りる方式だったから、頑張って新しい田んぼを作ったとしても、自分の取り分が増えるわけではなかったんだ。
だから、『別に、自分が頑張ったところで…』と思う人が多くて、新しい田んぼは全然開墾されなかった。
そこで、『新たに田んぼを作ったら、その田んぼは自分たちの自由にしていいよ!ちなみに三世代までね!』という”三世一身法”が発令されたんだよ✨」
の方が、文字自体は多くても、意味がスッと覚えられませんか?
こんな風に、用語の意味だけじゃなく、そのストーリーもしっかり理解することで、繰り返し勉強しなくても一度で簡単に暗記ができるのです💡
さらに、
「まぁ、自分のものにならないならメリットないわ…」
など、感情移入して読むと効果は倍増。
歴史科目や法律科目など、そのストーリーや因果関係が重要になってくる科目は、この「ストーリーを意識する」というのはとても大切です。
「よかったね!」「それはむかつく!」
など、自分がその立場に立ったつもりで、一喜一憂しながらストーリーを覚えてみてくださいね✨
5、暗記の”ゴールデンタイム”を活用しよう
5つ目のコツは「暗記の”ゴールデンタイム”を活用する」です。
実は、暗記のゴールデンタイムといって、「暗記に向いている時間帯」があります。
それが、夜寝る前と朝起きた直後です。
というのも、人間は夜寝ている間に、必要な記憶と不要な記憶を整理します。
そのため、覚えた後すぐ寝ることで、効率良く知識を整理&記憶することができるのです✨
ただ、寝ている間に記憶した知識は、翌朝からどんどん忘れていってしまいます。
そこで、翌朝にもう一度、昨日寝る前に覚えた単語の復習をすることで、”忘れにくい知識”を増やしていくことができます。
「寝る前の30分と起きた後30分は、暗記タイムにする」
と決めてしまうのがおすすめです(^-^)✨
色々試して、自分に合った方法を見つけることが大切
もちろん、「自分に合っている暗記方法」というのは、人それぞれです。
例え同じ暗記方法でも、
「この方法で覚えると、すごい覚えられる~!」
という人もいれば、
「全然覚えられない…自分には合わないのかも…」
と思う人もいます。
でも、自分に合う方法さえ見つかれば、そこからのあなたは無敵モードになること間違いなし✨
色んな方法を試してみて、「自分に合った暗記方法」を見つけてみてくださいね。