皆さんは、”お寿司を食べる順番”を気にしたことはありますか?
実は、フランス料理のフルコースのように、お寿司にも”食べる順番”があるんです!
もちろん、従わないからといってマナー違反になるわけではないですが、この順番を知っておくと、
「コイツ…さては食べる順番を知っている奴だな!」
と、板前さんに思われちゃうかも!
そこで今回は、元寿司屋店員の僕が、
- お寿司を食べる順番
- お寿司を綺麗に食べる方法
をお伝えします!
おすすめの「お寿司を頼む順番」はコレだ!
序盤:薄味で淡泊なお寿司
”コース料理”を意識してお寿司を食べるなら、初めは薄味で淡泊なお寿司からスタートしましょう。
”薄味で淡泊なお寿司”というと、例えば
- タイ
- カンパチ
- スズキ
- イカ
- ボイル海老
- 貝類
- カニ
などのネタが挙げられます。
薄味なネタからスタートさせる理由は、それぞれのネタをしっかり味わえるようにするため。
例えば、甘~いスイーツを食べた直後に他のスイーツを食べたとき、
「あれ?思ったより甘くないな…」
と、甘さを感じにくくなってしまうことはありませんか?
お寿司もそれと一緒で、初めに味の濃いネタを食べてしまうと、次に食べるネタの味がぼやけてしまうんです。
だから序盤は、薄味で淡泊なお寿司から頼むことが大切!
薄味で淡泊だとしても、最初に食べることで素材そのものの味を楽しむことができます。
中盤:味が濃いめ&脂の乗ったお寿司
一通り薄味のお寿司を楽しんだら、次は味が濃いめのお寿司や、脂の乗ったお寿司を頼みましょう。
”味濃いめで脂の乗った寿司”というと、例えば
- 中トロ
- 大トロ
- 穴子
- シャコ
- ブリ
- サーモン
- いくら
などのネタが挙げられます。
ちなみに、味が濃いめのお寿司や脂の乗ったお寿司を食べた後は、お茶やガリで口の中をリセットしましょう!
リセットすることで、一つ一つのネタをしっかり味わえるようになります。
終盤:さっぱりした巻物
味が濃いお寿司や脂の乗ったお寿司に満足したら、最後はさっぱりとした巻物でお口直しをしましょう。
焼肉屋さんで最後に食べるガムのように、口の中をさっぱりさせることができます。
おすすめの巻物は、
- 梅きゅうり巻き
- 梅シソ巻き
- イカシソ巻
- イカきゅうり巻き
- カッパ巻き
など。
ちなみに良いお寿司さんでは、カッパ巻きのきゅうりが細切りになっているところが多いです。
細切りきゅうりが沢山入ったカッパ巻きは、食感も良くて美味しいのでおすすめです!
綺麗に美味しくお寿司を食べる方法
ではここからは、「綺麗にお寿司を食べる方法」を紹介します。
まず、ネタが手前へくるようにお寿司を倒しましょう。
お寿司を横に倒す理由は、ネタに醤油をつけるため。
ネタではなく、シャリに醤油をつける方も多いかと思いますが、実は
- たくさん醤油が染みてしまう
- ご飯粒がバラバラになり、醤油皿に残ってしまう
といった理由から、シャリに醤油をつける行為はマナー違反とされることもあるんです。
横に倒すこと自体はマナー違反ではないので、横に倒してから、ネタに醤油をつけるようにしましょう。
また、お寿司を横に倒すことで、シャリの崩れ防止にもなります。
ネタを上にしたまま持ち上げると、こんな風にシャリが崩れる場合がありますからね…。
ネタに醤油をつけたら、そのまま口に運びます。
ポイントは、ネタが舌にあたるように食べること。
舌にシャリがあたるように食べた時とは、明らかに味わいが違いますよ!
- シャリが崩れてしまう
- 醤油を上手くつけられない
など、箸でお寿司を食べるのが苦手な方におすすめです。
最近は、手でお寿司を食べる方はほとんどいないですからね…。
もちろん、自分の好きなように食べてOK!
今回は、お寿司を食べる順番や食べ方などをお話してきましたが、もちろん、自分の好きなように食べても大丈夫です。
というのも最近は、食べる順番にこだわる板前さんもかなり少なくなりました。
そもそも板前さんとしては、「マナー・順番を守ってほしい」という気持ち以前に、
「美味しくお寿司を食べてもらいたい」
というのが本音なんです。
そのため最近は、「お客さんが食べたいものから頼んで良い」という板前さんが多いです。
僕が働いていた寿司屋の板前さんも、全員そういう考え方でした!
色々な方法を試して、自分に合ったお寿司の食べ方を見つけてみて下さいね!