お寿司業界では、板前さん同士が使う”業界用語”が数多く存在します。
「アニキ」「ツメ」「ヤマ」など、
「板前さんたちが、ワケの分からない言葉で話してる…」
と思った経験がある方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、板前さんが使う”お寿司の業界用語”をご紹介します。
板前さんが使う言葉の意味が分かると、カウンターでお寿司を食べるのがもっと楽しくなりますよ!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
お寿司屋さんでよく使われる業界用語10選
今回は、今でもよく使われている業界用語10選を表にまとめてみました!
| 用語 | 意味 |
| ネタ | お寿司の具材 |
| シャリ | お寿司の酢飯 |
| あがり | 温かいお茶 |
| アニキ | 鮮度の落ちたネタ (⇔おとうと…鮮度の良いネタ) |
| 玉(ギョク) | 卵焼きのこと。お寿司のタマゴとは異なる |
| ゲタ | カウンターで、板前さんがお寿司を出す時に置くための板 |
| ツメ | 穴子やシャコにつける甘めのタレ |
| なみだ | ワサビ。(Ex.「涙巻き」など) |
| ムラサキ(煮切り) | お寿司用のお醤油のこと。みりんやダシが入っていることが多い |
| ヤマ | 品切れになったネタのこと |
ネタ、シャリ、あがりは知っている方がほとんどなのではないでしょうか?
「アニキ」は、あまり良い意味ではないので、目の前で
「アニキをくれ」
なんて会話をしていたら注意です💦
お寿司業界で使う数字の数え方(1~12まで)
続いては、お寿司業界独特な数字の数え方を紹介します。
基本的には、板前さん同士で「イカをダリください!」といった感じで使いますが、
- 接待する側が、接待される側のお客さんにお会計の額を知られたくない時
- お客さんによって金額を変えたい時
などに使われることも。
チェーン店ではありえないことですが、カウンターしかないような高級店では「客によって値段が変わる」ということもよくあるんです。
こちらも表にまとめてみたので、ぜひ由来も一緒に覚えてみてくださいね!
| 数字 | 呼び方 | 由来 |
| 1 | ピン | ポルトガル語で「点」の意味のpinta(ピンタ)から。ピンからキリまでのピン |
| 2 | リャン | 中国語の「2個」を意味する両(リャン)から |
| 3 | ゲタ | 下駄の鼻緒をとめる所が3つあるから |
| 4 | ダリ | 江戸時代の駕籠かきが使っていた隠語より |
| 5 | メノジ | 「目」の字の画数が5画だから |
| 6 | ロンジ | 「六の字」がなまったもの |
| 7 | セイナン | 時計の7がある場所が西南だから |
| 8 | バンド | はち⇒はちまき⇒バンド |
| 9 | キワ | 一の位の端っこの数字だから。際(きわ) |
| 10 | ピンマル | ピン(1)にマル(0)だから |
| 11 | ピンピン | ピン(1)にピン(1)だから |
| 12 | チョンブリ | 青果で「1」をチョン、「2」をブリと呼ぶから |
お寿司以外にも!色んな「業界用語」やタブーがある
もちろん、お寿司業界以外でも「業界用語」やタブーは多く存在します。
例えば百貨店業界では、万引き犯のことを「川中様」と呼びます。
またタクシー業界では、タクシー強盗が発生したことを「大きな忘れ物」と呼ぶんだとか。
僕も隠語・業界用語を調べるのが大好きで、よく色んな業界の用語を調べています。
「もっといろんな業界やタブーを知りたい!」
という方は、こんな本もおすすめ。
かなりマニアックな本ですが、色々な業界の裏事情が載っているので面白いですよ!
色んな業界用語やタブーを知って、ぜひ”業界通”になってくださいね!
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